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幸村誠作品に対する愛は「ガセビアの沼」くらい? [漫画]

…深いです。

本題に入る前に一つ書いておきますと、
「トリビアの泉」内のコーナー「トリビアの種」における高橋克実の自己紹介の際に、いろんなところからの言葉の引用をしているんですが、
その出所が分かったとき(何故か意外と分かりますね)、ちょっと嬉しいのは私だけでしょうか?
いつぞやかの「認めたくないものです。自分の若さゆえの過ちというものは…。高橋克実です」は、ちょっと笑えました。
基本的に、共演者は高橋に対してツッコミなどせずに放置するのが味とはいえ、
「出展についてのツッコミ位してやれよ。その方がオタク心がくすぐられるから」と、私などは思うんですが、駄目なんでしょうかね?

それはともかく、今回は、マガジンで20号から連載が開始した幸村誠の「ヴィンランド・サガ」について書こうかと思います。

先に断っておきますが、「20号」と書いてあります通り、いささか旧聞に属する話なので、数号前のマガジンをお持ちの方以外は、単行本が出た際にご確認戴ければと思います。

「ヴィンランド・サガ」のあらすじは、といいますと、こんな感じ。
時は11世紀。竜頭の船を操る民族が北ヨーロッパに存在した。彼らは西欧諸国、ロシア、北アフリカ、ギリシア、トルコ、中東に至るまで、あらゆる土地に現れ、戦い、略奪し、去っていった。後の世に「ヴァイキング」と呼ばれる者達である。
その、ヴァイキングの一団の老練なる首領アシェラッドと、アシェラッドの下にいながら、彼を父の敵として、その命を付け狙う若き戦士トルフィンを軸として展開する一大叙事詩(となるはずの物語)。

で、第1話の感想などを。
幸村誠。前作の「プラネテス」で、脚本的な上手さというのは実証済みですので、そこについては今回触れません。
そもそも、まだ始まったばかりですので、判断するには早すぎます。変な打ち切りに遭わない限り、素晴らしい作品になるだろうと信じております。

今回書きたいのは、「気付かせない上手さ」です。
実際、私は最初流して読んだときには気付かなかったんですが、じっくり読んだときに気付いたことがあります。

ここで、ちょっと迂回して、比較対象として、よしながふみの「西洋骨董洋菓子店」で、パティシエの小野のお師匠の外人さんが出てきたときの話をします。
この話の回想シーンにおいて、よしながふみは、外人さんが外国語(仏語)を話している、ということで、吹き出しを横書きにしたんですね。するとどうなったか?

答えは「読みにくくなった」です。
というのも、漫画は、意識していない方でも、経験的に分かることと思いますが、上から下、そして、「右から左」に読んでいくのが通常です(日本の漫画は、ですが)。
文字が横書きの場合、「左から右」に文字が書かれるため、通常の流れとは逆になってしまい、目が文字を読む際に、いちいち引っかかるんですね。それで、読みにくい、となる訳です。

括弧書きで、「日本の漫画は」と書きましたが、例えばアメリカでは通常、文字が横書きのため、上から下は同じですが、左から右へ読む形になります。

若干話が逸れました。話を「ヴィンランド・サガ」に戻します。
「ヴィンランド・サガ」第1話においても、主人公達の話す言語(ノルド語)とフランク語が異なるということを示すために、フランク語を横書きにしております。
となると、自然、読みにくくなるはずなんですが、これが何故かすんなり読めます。
何故か?

思うに、「吹き出し位置の配置の妙」ではないかと思います。
即ち、作者は、読者の目の動きを想定して、読み易い位置に吹き出しを配置しているため、横書きであっても、読者はストレスを感じずに読むことができるようにしている、ということです。
注意せずに読んでいたら、特に気になりませんが(そのように描いているから、当然なんですが)、これは上手い、と感じます。

ちなみに、日本の漫画は、スピーディーにかつストレスを感じずに読ませることを意識して、「視線誘導」を、結構意識しているという話を聞いたことがあります。今回は、その一端を垣間見た気分です。

さらに蛇足ながら、吹き出しに限らず、コマの流れなども、視線誘導は意識されていると思います。メジャーな少年漫画誌の出版社では、この辺り結構徹底されているかと思います。
一方、同人誌などを結構読んだことのある方で、少し何か引っかかりを感じて漫画を読んだことのある方がいらっしゃるかもしれません。それは、視線誘導が上手くない一例かと思います。
また、同人誌に限らず、マイナーな出版社などでは、拝見することもありますね、このような引っ掛かりを感じる作品。
私自身、単行本化されている作品でも、このような引っ掛かりを感じる作品を、拝見したことがあります(名誉のために、あえて作品の明言は避けます)。

ということで今回は、「日本の匠の業」の一端を拝見した、という話でした。


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