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「薄い」わたくしめの雑感などを… [漫画]

 だいぶ間が空いてしまいました。見限られないよう、一つ書いてみましょう。


 先日、ネット関係から知り合いになった方々との忘年会(?でいいのかな)があり、参加させて戴きました。漫画関連の集まりですので、さらっと出てくる話が興味深かったです。
 自分より楽勝で「濃い」方がいらっしゃると、話を伺っていて楽しいですね。…そうでなくても、人と話をすること自体、大好きなんで(ただ、恥ずかしながら、人見知りします、私)、楽しい時間を過ごさせて戴きました。

 ひとつ、言伝といいますか、私信を(…読まれていらしたらいいのですが)。
 アルコールが入っていたこともあって、私も全然思い出せなかったのですが、読み返して分かりました。

 たいした話ではないんですが、羽海野チカの「ハチミツクローバー」で、クローバーは分かるけど、ハチミツって、どこに出て来たっけ?という話が少し出たんですが、私も本当にうっかりしてましたが、ハチミツ、多分ここに出てましたね。
 最終回です。はぐから竹本が貰ったサンドウィッチには、多分、ハチミツが塗られてます。で、併せてクローバーが一つ一つ挟まれている、と。



 さて、前回書いた以降、購入した漫画の単行本の覚書から

橋本以蔵×たなか亜希夫  「軍鶏」  (25)  (講談社)
さそうあきら          「マエストロ」 (1)  (双葉社)
西村しのぶ          「Third Girl」  (2) (小池書院)
金城一紀×秋重学      「SPEED」  (3) (小学館)
高田靖彦           「やんちゃぼ」 (2) (小学館)
浦沢直樹           「20世紀少年」(22)(小学館)
佐藤大輔×伊藤悠     「皇国の守護者」(4)(集英社)
三輪士郎           「狗―DOGS―」  (集英社)
D・キッサン  「共鳴せよ!私立轟高校図書委員会」(1)(一迅社)


 前回までに購入した作品も含めて、適当にピックアップして感想等を書いていきましょうか。



■熊倉隆敏「もっけ」(6)
 前に、購入したものとしてリストアップしていますが、今回は、まずこちらから。

 作品をご存じない方のために、簡単に作品を説明しますと、
 巫覡(ふげき=神と人との媒介者。要するに巫女さん。男の方を覡というらしいです)の家系に生まれた静流と瑞生の姉妹。
 姉の静流は、普通の人が見えないモノが見える「見鬼(けんき)」、妹の瑞生は見えないモノに憑かれ易い体質の持ち主、つまり「憑坐(よりまし)」です。
 この二人は生活していく中で、様々な「もののけ」と関わっていく…、というもの。一話完結の形で描いた作品。

 …字面だけ追うと、こむずかしい漢字が並んでいますので、重苦しい雰囲気のある話かとも思いますが、絵柄を見れば分かりますが、実際の雰囲気は軽めです

 まず、おぉ!と思ったこと。カバー折り返しに、実写版のミケさん(作中に出てくる、主人公のところの飼い猫さん)が!(ついでに、ちっこいのまで!)

 作品を読んでいると、たまに出てくるミケさんですが、右脚にミケ柄の模様が入っていて、0から描いたとしたら、わざわざこういう柄にしないよなぁ、と前々から思ってはいたんですが、モデルの猫さんが見られるとは思っていませんでした。
 美猫さんですね。こういう顔のコ、好きです。

 カバーの折り返しだけで、盛り上がるのもなんなので、作品内容についても少し。
 今回、特に印象に残っている話は「#33 メクラベ」「#34 オモカゲ」の回でしょうか。

 まず、「メクラベ」。
 飄々とした頭骨(の模型?)のキャラクターが、なんともいえずいいですね。主人公の娘さんの瑞生に、自分を触らせたり踏ませたりする際に、ハァハァ息を荒くして何かフェチっぽいし。笑えます。
 そんな頭骨が、最終的なところで、「あちらの世界」の住人である暗さを出すのですが、表層的な軽妙さが良いコントラストになって、恐ろしさを引き立たせていますね。いい効果出てます。

 あ、あと、頭骨を咥えたワンコさんが、何とはなしに可愛かったことも付記しておきます。

 それと「オモカゲ」。
 こちらは一転して、親しい人を亡くしてしまう、という話。
 悲しいことを「悲しい」と涙を流す、そのように直接的に描いてしまうより、「空気」というのか雰囲気から察するに、哀しさが漂っている、そんな描き方をした方が、より深く印象付けられることがありますが、この話はそんな話でした。
 主人公達の爺様、いい年のとり方をした爺様だなぁ、と思います。こういうキャラクター、好きです。
 



■さそうあきら「マエストロ」(1)
 …これ、連載中断しているんですよね。分かっていながら、つい手を出してしまいました。

 音楽ものの作品は、ピアノの森」「のだめカンタービレ」は、かなり評価されているのですが、さそうあきらが描く音楽ものは、それに負けず劣らず―というより、私個人はさそうの作品の方が好きです―素晴らしい作品を描いているのに、巷では、さして評価されていないなぁ、と思います。
 否、さそうあきらの評価自体が、知る人ぞ知るという状態なのが問題なのでしょうか。主だった原因としては、掲載誌の違い、でしょうか。
 今度、映画化するようなので、それに乗じて人気が出てくれることを願ってやみません。

 ともあれ、上記の2作品が好きだという方は、さそうの「神童」「マエストロ」を御覧になって戴きたいものですね。好みに合致すると思うのですが…。

 蛇足ながら、さそうあきらということで、音楽関連の作品ではありませんが、「トトの世界」もお薦めしたいです。



■三輪士郎「狗―DOGS―」
 連載している方ではなくて、昔の連作集の方になります。
 …アクションものとして軽く読むなら、悪くないと思います。ビジュアル的にも綺麗な絵柄を志向している感がありますし、作者の意識を推測するに、アクションものとして読む作品ではないかと感じます。こういう作品、嫌いではないんですが、深く感銘を受けるという作品ではない、そんな感じです。

 そのように読む人がいるとは思いませんが、この作品を、重みのあるシリアスなものとして読むのは、少なくとも私にはちょっとキツいです。

 一つには、上手くいえないのですが、作品の背景となっている世界観に、現実味が感じられないんですね。ですから、妙にふわふわした軽いものに感じられる、ということが挙げられます。あと、アクションシーンが、「ありえねぇだろ」という感じで、現実味の薄い、ビジュアル重視になっている感がある、ということも挙げられますね。

 例えば、ラストの回のハイネ(と書くと、某ガンダムのファンの方の検索にかかってしまうかもしれませんが、そういう名前なのです)の二丁拳銃や、バトー(これも、某攻殻のファンの方の…12/18訂正。バドーでした。わざと間違えた訳ではないんですが…、申し訳ないです)の二丁サブマシンガンとか。
 二丁拳銃なんて、そもそもがビジュアル重視な訳で、しかも右手はモーゼルでしょ?あんな重い銃、片手で撃つもんじゃないでしょ? …いや、素人なんで、正しいか分からんけれども。

 あとは、直刀(なおと)が主人公の回もそうですね。長刀とダガーのような短い刀で、まともに立ち合うなんざ無理な訳で、刀が短かったら、間合いを詰めて、超接近戦に持ち込まないと勝負にならないでしょ。ダガーでは、長刀受けられないのではないか、と思います。…いや、素人なんで、正しいか分からんけれども。

 ただ、ビジュアル志向なら、ビジュアル志向で構わないと思うのですが、それでしたら、女性の体の曲線を綺麗に描いてほしい、かなぁと思います。
 個人的な好みから申し上げますと、女性の体の曲線があまり美しく感じられなかったです。少なくとも、男性キャラクターの描写と比較すると、見劣りしますね。この点は残念でした。



■共鳴せよ!私立轟高校図書委員会(1)
 カバーの色使いが気に入って、手に取った作品です。

 いきなりですが、帯にツッコミ入れていいでしょうか? 「フューチャー」て。高校の図書委員会の未来像なのか、これ? 「フィーチャー」の間違いでしょ? 「『図書委員会』フューチャー漫画!」じゃ、意味分かんないです。

 作品についても触れておきましょう。
 簡単に書きますと、タイトルのまんまです。高校の図書委員会を描いた4コマ。で、クセのないキャラクターを描いていては、漫画になりませんから、いろいろクセのあるキャラクターが出てきます。そんな感じ。

 ネタとしては、「対義語」(P.53)が印象に残りましたね。
 「攻め」の対義語は?の問いに、「受け」と答えた方なら、この作品、タイトルどおり、共鳴するやもしれません。一読されてみてはいかがでしょうか。



■皇国の守護者(4)
 まず、あれ?と思ったのは、文字。
 前巻まで気付きませんでしたが、銃は「撃つ」もので、「打つ」ものではないような…。
 「打つ」に、そういう用法あるのかな…。不勉強で申し訳ないです。

 言葉に関してもう一つ。
 主人公の新城って、帝国の言葉、流暢に操れるんだなぁ、と思いました。
 というのも、後半で、バルクホルンやカミンスキィと会話をするシーン描かれていますが、吹き出しが横書きです。すなわちこれは、外国語(この場合、帝国の言葉)で話していることを意味します。会話の内容、かなり難しいと思うんですが、よく喋れてますね。

 内容についても。
 一番印象に残るのは、やはり、導術兵である金森のシーンでしょうか。いいシーンですね。
 ただ、金森って、使い捨てにするほど、薄いキャラクターではないように思いましたが…。

 ところで、この導術兵というシステム、考えたもんだなぁ、と思います。
 というのも、戦争というものは、情報が大層有益なものでして、いかに相手より先に相手の情報を得るかというのが重要になります。
 その点、導術兵というものがいると、情報収集がかなり有利になります。それで、「何故、あんな寡兵でもって、帝国に相対する皇国軍が持ちこたえられているのか?」という疑問に対する答えを、一つ用意できることになります。多少、リアリティが出る(少なくとも「用兵の妙でもって大軍を翻弄しまくっている」というよりは)と、そういう訳です。

 また、今回の巻では、タイトル通り「許容もなく慈悲もなく」という感じになってますね。平時における道徳心とか、麻痺してきているなぁ、と感じます。戦闘状態でかつ極限に近い状態にあるから、というのが主たる原因でしょうが、それに加え、周囲の状況、特に気温によるところも、結構影響しているように思います。
 麻痺という言葉を書いたので、ついでながら。輜重段列を、沈黙を守りながら襲うシーンは、主人公新城の統率力に痺れますね。

 日常的な道徳心の麻痺ということに関して、比較しておきたいのが、前回購入したリストにありますが、荒川弘「鋼の錬金術師」(15)

 こちらでは、イシュヴァールの内戦の描写が、妙にウェットで、私はどうも馴染めませんでした。
 もっと諦観というのか、平時の感覚が麻痺している描写を、強調して描いた方が良かったのでは、と思いました。
 きちんと、従軍経験のある方からインタビューをとられて描いていらっしゃるようなので、その方に対して、私ごときが偉そうに書けることではないですが、何かその点が気になりました。

 キンブリーの科白ではないですが「戦場という特殊な場に、正当性を求める方がおかしい」(P.93)というのは、もっともだと、私も思います。…別に、戦争を肯定するものではないですが、その場における軍人の意識としては、こちらの主張の方が、筋が通っているように思います。

 ついでに書いておきますと、今回の巻では、いくつか、言葉がどうも引っかかりました。
 例えば「掃除」(P.15) 銃の掃除…。「掃除」と併せて「清掃」という言葉も、使わない表現ではないようなのですが、「手入れ」や「整備」の方が、私個人のイメージからはしっくりくるかなぁ、と。

 女(ひと)(P.75)…。これも、なんかピンとこないですね。「娘」で「こ」と表現した方が良かったのでは? この、女(ひと)という表現、あまり強調したくはないのですが、作者が女性であることが影響しているのかなぁ、などと思ってしまいました。

 単なる好みの問題で、私が気にしすぎているだけなのかもしれませんけれども、絵にしても言葉にしても、荒川弘の表現は、結構細かいところで「ん~、違う描き(書き)方の方が効果的では…?」と、気になることが多いです。
 話は面白いと感じる反面、表現が効果的でないなぁ、としばしば思います。

 …偉そうに語って申し訳ないです。こちらを御覧になって、ファンの方、お怒りにならんといいのですが。変にスレたマンガヨミの戯言ですので、癇に触った箇所は読み飛ばしていただければ重畳です。


 あとは…、最近のわたくしめについても一つ。
 人様に押入れにしまってある漫画を貸そうと思い立ち、漫画をいくつか引っ張り出してみたのですが、入江紀子の特に気に入っている作品も併せて出して、久々に読み返しました。…やはり好きだなぁ、入江紀子。
 結構古い作品ですが、機会がありましたら、紹介してみたいと思います。

追記:
 こんな、基本、テキストのみ(しかも、美しくない文章)のヘタレブログですが、先日総閲覧数が20,000を超えました。ありがたい話です。これからもよろしくお願いいたします。


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