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何年ぶりかの映画 [鑑賞]

ブログの更新もタイトルほどの間隔ではないですが、久々の更新。

前回のコミティアへの一般参加とオフについて、下書きは書いていたんですが、ダラダラとしていたら上げる機を逸してしまいました。
友人とそのご兄弟と話をしたのが楽しかったのですが…。まあ、今更自分の怠惰を愚痴っても仕方ないですね。

美術館の展覧会も「ラファエロ展」とか、「クラーク・コレクション」展とか見に行きましたが、それも…。

まあ、義務で書くようなものでもないですし。

…と、グダグダっぷりはこのくらいにしまして、映画ジブリ関連の作品を観に行きました。
…と書くと、マイナー嗜好傾向の(自分ではそう思っていませんが)私にしては珍しいように思われますが、多分そうではなく。

観に行った作品はこちら。
「風立ちぬ」イグナシオ・フェレーラス監督作品「しわ」

『しわ』パンフ.jpg

この作品、教育番組のコンクール「日本賞」の2012年度のグランプリ受賞作です。それで、昨年末、地上波Eテレで放送した(このとき見られたら無料だったんですが…)のですが、それを見損ねてしまったものです。
以後、すっかり頭の中から消え失せていたんですが、先日、無関係のアニメーションか何かの録画のCMで、劇場公開することが分かりまして、そろそろ公開終了しそうになっていたところ、何とか観に行くことができました。

原作は、スペインのパコ・ロカいう人のBD作品「皺」になります。

どんな作品かと申しますと、こんな感じ。
主人公は、エミリオ(上記の画像の一番右の人物)。元は、銀行の支店長でもあった高齢者の方。最近になって、物忘れであったり、昔の記憶との混濁が出てくるようになった。自宅での生活が難しくなったので、ホームへ入居することになるが…、という高齢者の施設入所とその施設での生活を描いた作品です。 

作品の感想はこんな感じ(多少ネタバレ含みます)
日常を描くものなので、劇的な変化というのは乏しく、基本淡々としているものの、きちんと拾っていって機微を感じる作品ではないかと思います。

また、私は先行して原作を読んでみましたが、映像作品として流れをつなぐのに、原作を補充・改変しているのですが、いい具合に変化させていると思います。

また、主人公が何度か苛立ちを顕にするシーンがありますが、それについても。
実際の仕事で、一般の方よりは、障害を持つ高齢者の方と関わる機会がある身としましては、主人公の苛立ちというのは、実際の高齢者の方で、似たような様子を拝見することがあります。また、他の職員づてに、高齢者自身の言葉として「最近、何か変なんだ」といった言葉を聞いたりします。
高齢者自身「よく分からないが、自分が何かおかしい」とは感じているものの、原因も分からずおかしなところも改善されないことから、不安は解消されないため、苛立ったり、他者から見ると奇行とも思える行動につながったり…、ということです。

また、表現として面白いのは、私たちが見る景色と、一部の高齢者の方の見る景色が異なっているところの表現が面白く、秀逸ですね。

他には…、そうですね。時間の描写についても触れましょうか。
これは意識して行っていると思いますが、主人公エミリオがメインの舞台となっているホームに来てから、どのくらいの時間が経過しているのか、実はよく分からないところが面白いと思います(季節の描写はありますが、それが数か月なのか、年が一回り、もしくはそれ以上、して数か月なのか、よく分からないんですね)。
これは、同じような日常を過ごす中、入所してからどのくらいの時間がたったかというのは、本人にとって、あまり意味のないことというのを示しているのかもしれません。
椅子が並んでいるところにエミリオが座り、他の高齢者や職員が入れ替わっていく描写がありますが、この辺りも、エミリオ本人にとって流れている時間と、周囲(特に施設職員)の時間の流れの違いを見て取れるかもしれませんね。

より、作品の細かい話をしますと、原作の補充なのか、なるほど、なかなか面白いと感じたのは、ジャケットの上に主人公がセーターを着てしまっている点について。原作では、単に着る順番を忘れてしまったためともとれるのですが、ボタンを留める動作が難しくなってしまったから、というのがあると、説得力があるように思います。

淡々としている、ということについてもう少し。
私自身が、作り手の意図をしっかり汲み取れたかというとそんなことはないと思いますが、ぼんやりとみていると、結構見過ごすようなさりげない表現がまま見られていたように思います。

原作には、あまりそのきっかけは明確に描かれていないのですが、主人公のルームメイト、ミゲルが主人公の世話をしたり、他の入所者に対し、できる限りの援助をするシーンが描かれていますが、そのきっかけとなったであろうシーンを、他の人はどう受け取ったのか、この作品をご覧になった他の方に伺ってみたかったりします。
…全部、説明できないといかんというのは、無粋かとも思いますけれども。

いくつか引っかかるところについても。
私自身の、浅い経験でものをいうのもなんですが、オリエント急行の旅行をずっと続けている女性のエピソードがありましたが、あれは…そういうこともあるのかなぁ、と思いました。過去と現在の境界があいまいになっていると感じることはありましたが、そっくり過去に生きていらっしゃる方は私自身はお見かけしたことがなかったものですから。

もうひとつ。画像を挙げていますパンフ。高いなぁ、というのが一つあります。値段に見合った内容がありません。また、手紙風になっているのは、こじゃれているとは思うのですが、何故、手紙風なのかな、と。作中、手紙がポイントとなるような箇所もありませんでしたし、理由がよく分からなかったりします。この辺りに凝るなら、内容に力を入れてほしかった…。

と、職業柄、高齢者の方と…といったことを書きましたが、映画を観た当日は、その後に就職の面接に行きました。実際、今月末をもって、今の職場を退職して、別の仕事に就くことが確定していたりします。

のらりくらりやってごまかしていけるかもしれませんが、正直、気が乗らないことを仕事にしている時間は私にはないように思いまして…(しっかりとした引き継ぎの期間を設けず「辞めます」と言ったため、しこたまブチ切れられましたが)。

ということで今回は、前に見た作品って…、思い出せません、次に行くとしたら『ショート・ピース』だろうから、実写映画は本当に全然見なくなったなぁ、という話。


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